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イギリスの児童文学小説から生まれた人気キャラクター「くまのパディントン」はマーマレードが大好きなクマ。
物語では、ブラウン夫妻と出会い 家族の一員として迎え入れてもらった翌日の朝、お手伝いさんがパディトンのベッドへ たっぷりのマーマレードを沿えた朝食を運んでくれたと描かれています。
バードさんは、ベッドの上にお盆をのせて、カーテンをあけました。(中略)
パディントンは、目をまるくしてお盆の上のものを見ました。半切りにしたグレープフルーツ、ベーコンエッグ、トースト、ママレードがびんごとそっくり、それに、大きなコップにたっぷりのお茶がついているのはいうまでもありません。出典:『くまのパディントン』福音館書店 / M・ボンド作 / 松岡享子訳 P54
さて、イギリスの定番朝食といえば「イングリッシュ・ブレックファースト」。
日本でいう、ご飯とお味噌汁、焼き魚に玉子焼きに…といったものでしょうか。
イギリス旅行の楽しみの一つとも言える「イングリッシュ・ブレックファースト」ですが、その内容はトースト、マーマレードジャム、ベーコンエッグやソーセージ、ビーンズ、トマトなど盛りだくさん!
そしてそこに合わせるのがたっぷりの紅茶というわけです。
イギリスは紅茶の国。(しかも紅茶=ミルクティーです)
イギリス人は紅茶を1日7~8杯飲むとも言われ、朝食にもミルクティーを飲む習慣があります。
ちなみに…18世紀初頭、アン女王が従来の「エールとパン」の代わりに砂糖入りの熱いお茶をいれさせたことがきっかけとなり、朝食時に紅茶を飲む習慣ができたそう。
参考文献:日本紅茶協会 監修「紅茶検定 上級用テキスト」P7 第1章 紅茶の楽しみ方
パディントンがベッドで食べた豪華な朝食も、まさに『イングリッシュ・ブレックファースト』とたっぷりのミルクティーですね。
イギリスらしさを感じる場面がこんな些細な場面にも描かれているのが、英児童文学のおもしろいところ。
いつかイギリスへ行ったときには、パディントンと同じようにマーマレードをふんだんにのせたトーストやベーコンエッグ、そしてミルクティーを味わってみたいものです。